0

冬将軍がやってきた

今年は平年より温かく、12月上旬まではヒーターも湯たんぽもなしで過ごせましたが、二週目ごろから一気に冷え込み。ちょうど中東に雪が降った頃。また、計画停電の時間は一日九時間と、三時間増しになりました。

十分な衣類、寝具を持たない人々、動物たちに毛布や衣類を贈ろうという活動も度々行われています。誰もが暖かく過ごせるようにと願います。

さて、我が家もガスヒーターにシリンダーを設置して、レギュレーターを回すと、プシューっとガス漏れ。以前も壊れたけれど、こんな単純な仕組みなのに、絶対に安全でなくてはならないものが、このような頼りないつくりでよいのか?寒さを我慢して過ごしました。

そんなご時世、カトマンズでは、一応、クリスマスムードも感じられます。ケーキの特集、ディナーの宣伝、ホテルやスーパーにはちょっとしたデコレーションやツリーも。ホテルやレストランでのパーティーやディナーの値段は近年一段と高額に。今年目にした最も高かったところでは、フランス料理店のもので5000ルピー以上。さらに税、サービス加算されます。
クリスマス、パーティー好きなネパリらに受け入れられ、都市部で景気付けの役目を担ってますね。

0

午年の年男さんへシルバーホース

カトマンドゥのあちこちに彫金細工、ゴールド、シルバーアクセサリーのお店がありますが、それほど興味があるわけでもなく、じっくり見ることも、買うこともありません。
目の保養&気晴らしに、五つ星ホテルで開催されていたジュエリーエキスポへちょっと立ち寄りました。

ネワールの装飾品やチベット系のデザインアクセサリーやヒマラヤで産出する水晶や半貴石など色々ありました。
指輪やピアスは全体的にとにかく大きい!
アクセサリーという物は、清楚に控えめに可愛らしくという物ではなく、大胆にこれ見よがしに主張するゴージャスな物など出なくては!ということらしく。
でかい=重い=高い となりますから、気軽に手を出せません。

そんな中、小さな馬のペンダントヘッドを発見!赤い紐がついていて如何にも縁起物。
午年の長男のラッキーアイテムに贈ろうとゲットしました。

販売ブースの人は「来年の午年のために日本にたくさん送ったんです。ちょっと余ったから持ってきました」って、余剰生産品!
「私、日本人なんだから特別に値引きしてくださいよ」お値引き成功!チベット吉祥結びのピアスもちゃっかり自分用に。馬の半額ですよ。

0

物乞い考

物乞いを目にするのはここでは日常。ツーリストが多く集まり、賑わうエリアで、子どもの物乞いに会いました。彼は胴体に短い足がちょこっとついているだけで、両腕を使って地面を這うように歩きます。もちろん体中ほこりまみれて汚れています。この寒い時期、ぼろぼろの薄着でみるからに可哀相。お風呂に入れて、暖かい冬物の服でも着せてご飯をお腹いっぱい食べさせてあげたい、と思うのが人の心。普段訳のわからない寄付やお恵みを出さないと決めている私がポケットの小銭を少し渡したのでした。

彼も生きていかなくてはなりませんから、次から次へと必死になって行く人に追いすがって、貴賎を恵んでもらいます。外国人よりもネパール人が施しているようです。

家でそのことを話して、長男には小さくなってしまった綿入りベストをあの子に着せたらどうかしら?と話したところ「そんなもの着せたら仕事にらないよ。彼らは月に10万ルピーほど稼ぐと聞くよ。いいものを着ている乞食にお恵みを上げる人なんていないでしょ」きれいな衣類は彼らの営業妨害になるというのです。

物乞いは一種の職業なのだと言います。同じような足のない年配の身体障害者で、スケートボードのような乗り物に乗って、杖で漕ぎながら物乞いをする人がいて、見かねた外国人が動きやすい車椅子を買ってあげたそうです。それに乗った途端に収入が減ってしまったのです。彼には家もあり、子どもを海外に留学させ、仕送りを送っているのだそう。そこで、もらった車椅子を売り払い、元のスケボーに乗り換えて活動してるということです。

うーむ、強か!
この話を聞いて、やはり貴賎でも援助でもちらっと見た目�だけで情にほだされてはいけないな、と思いましたね。何年住んでいても、そんな状況を目にしたら無関心ではいられません。でももっと大変な目にあっている人は、遠隔地の誰の目にも留まらないところにいて静かに息を引き取っているのわけで、そういった人たちに届けられるといいのですが。